ミネラル甲州?@山梨日日新聞

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/03/02/7.html

 

山梨の食 コラボで新ワイン 甲州のメーカー
煮貝の殻で原料ブドウ栽培 ミネラル成分アップ

 世界に通用するワインを誕生させようと、山梨県内の地場産メーカーがコラボレートした。ワイン製造の大和葡萄酒(甲州市勝沼町等々力)は、煮貝メーカーなどの協力を受けて、甲州種ブドウを原料にした新作「ミネラルワイン」を完成させた。国産ワインは土壌成分の違いから、欧州産に比べてミネラル分が少なく、味が軽いといわれてきた。煮貝の製造時に廃棄される貝殻を粉にしてブドウ畑に散布、栽培したブドウを醸造したところ、ミネラル分含有量が従来の倍以上になった。味に深みが出たほか、長期熟成にも適したワインに仕上がった。今春から県内や都内で販売する。
 大和葡萄酒によると、石灰質の土壌で栽培されたブドウを原料にする欧州産ワインは、100グラム当たりのミネラル分含有量が15?20ミリグラム。これに対し、同社製など国産は土壌成分の違いから4・4ミリグラム程度と少ない。欧州産は味わいに複雑さが感じられるが、ミネラル分が少ない国産の風味は軽くて薄い、といわれてきた。
 同社は土中のミネラル分を補うため、主成分であるカルシウムを豊富に含んだ貝殻に着目。県の特産品である煮貝の製造時に廃棄されるアワビの貝殻を活用しようと、煮貝メーカーのかいや(甲府)、信玄食品(甲州)、水産仲卸の二幸水産(甲府)に協力を求めた。甲州市内の甲州種生産農家6軒の畑約2ヘクタールで、2008年から実験を始めた。県ワインセンターも協力、09年度には経済産業省の補助事業にも採択された。
 実験では細かく砕いたり、高温で焼いたりして、粉末状にした貝殻を畑や葉に12トン散布。吸収を促進するための工夫を加えた結果、ミネラル分含有量を9・8ミリグラムまで高めることに成功した。ミネラル分の量はワインの劣化にも関係しているため、多く含ませたことで長期熟成も可能になったという。
 同社は09年産甲州種を使ったワイン5千本を第一弾として商品化。「+WA(わ)」と名付け、今春から県内や都内の飲食店に販売する。今後は生産を拡大し、13年度には6万本の生産と全国展開を目指す。萩原保樹社長は「ミネラルワイン生産を事業の柱にしていきたい」と話している。
 「+WA」は750ミリリットル入りでオープン価格。同社は11日午後2時から甲府・県青少年センターで、15日には都内で発表会と試飲会を開く。一般参加も可能。問い合わせは大和葡萄酒、電話0553(44)0433。


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