山梨【Yamanashi】

東夢ワイナリー/鳥居平ピノノワール/2008

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東京電力を退職されたみなさんが

耕作放棄されていた土地を再生させて、

 

2004年に立ち上げた

まだまだ新しいワイナリーです。

 

ワイナリーを訪ねたこともありますが、

建物のなかもまだガランとしていて

新しいおうちにおじゃましたような感じでした。

 

裏庭では野菜なども栽培されていて、

キュウリのおみやげもいただいてしまい。(笑)

 

みなさんすごく温かく

優しく対応してくださいました。

 

が!

 

このワインは・・・

 

ダメです・・・

 

ワインでは・・・ありません・・・

 

シェリーというかブランデーというか・・・

 

ラベルにはピノノワールとかいてありますが、

醸造過程に問題アリアリで、もはや品種が不明です。

 

アジロンのワインは素晴らしい味わいで

ブドウ栽培のクオリティーに問題はないと思うのですが、

 

そこはアジロンとピノノワールの

醸造の難しさの差なんでしょうか。

 

良いワインは良いブドウから

とはよくいいますが、

 

やはりワインは自然の産物ではなく、

人が作り出すものだと思います。

 

外部のワイナリーに委託醸造してもらっているそうですが、

ベストなタイミングで仕込み&醸造されないデメリットもありますし、

 

経験豊富なorピノノワールの難易度に対応できる

きちんとした技術を持った醸造家に依頼するのが

必要な対策ではないでしょうか。

 

デキャンタして思い切り冷やして

ごまかしごまかしデザートワインぽくして飲みましたが、

 

いっそ濃縮してデザートワインにしてもらえたら

とさえ思うほどでした。(苦笑)

 

にしても・・・

うーん、これは売ってはいけない。

 

こういう未完成のワインを

口にしてしまう人が増えてしまうことで

 

東夢ワイナリーのワインが

偏見と先入観で遠ざけられてしまう心配がありますし。

 

立ち上げたばかりのワイナリーですし、

財政的な問題もあるかもしれませんが、

 

確信的にこれを売ってしまうことは

消費者への裏切り行為だと僕は思いますし、

ワイナリーの姿勢すら疑問視してしまいます。

 

消費者は、というか、ワイン愛好家は、

財布から決して安くはないお金を出し、

わくわくしながらワインを買うのです。

 

ダメなときはリリースしないという

信念とプライドを持つワイナリーが日本にも多く有ります。

 

まして、一般的な食品であれば、

異常な品質のものは回収されるのが常識です。

 

ワインだから・・・と、それを言い訳にして

許されるものではないと、僕は、思います。

 

作家やミュージシャンに限らず、

世に作品を送り出す本当のプロフェッショナルは

 

締め切りギリギリまで悩みつづけ、

あきらめず、妥協せず、

プライドをかけて改良しつづけます。

 

それは、一度手を離れて世に出てしまえば、

賛否評価とその影響にさらされてしまうからです。

 

僕は日本のワインが本当に大好きですが、だからこそ、

両手を挙げてなんでも絶賛するつもりはありません。

(なんだかえらそうでスミマセン・・・)

 

あの完全に手作業から生まれた

アジロンの美味しさを思い返しながら、

 

志のあるワイナリーだからこそ現実も受け止め、

改善していってほしいと願っています。

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