山梨大に農学系新学部 生命、ワイン研究柱に 来春開設目指す@山梨日日新聞

山梨大(前田秀一郎学長)が、生命工学や食物、環境などをテーマとした農学系の「生命環境学部」(仮称)の新設を検討していることが、27日までに分かった。早ければ今春にも文部科学省に設置許可を申請し、2011年4月の開設を目指している。新学部は生命工学などの4学科程度で構成し、同大学院に付属するワイン科学研究センターの機能も新学部の一学科として組み込む方向。定員は120人程度を想定している。設置が許可されれば教育人間科学、工学、医学の3学部に続き4学部目となる。果樹栽培やワイン醸造など地場産業への人的、技術的なメリットも期待されそうだ。
 新たな学部は、既存の教育人間科学部と工学部を一部改組して設置する方針。生命工学関連の学科では、分子生物学や遺伝子工学など先端的なバイオサイエンスに関する研究を行う予定。ブドウ栽培やワインの発酵技術に関し先端的な研究に取り組んでいるワイン科学研究センターは、ワイン・食物関連の学科として移管し、研究体制を強化する方向だ。
 このほか産業構造や経営理論に関する社会経営、環境科学に関する学科設置も検討。同大関係者は「県の代表的な地場産品であるワインや果樹の付加価値を高める研究を進め、地域に貢献する姿勢を色濃く打ち出す学科構成になる」としている。
 新学部の定員は各学科1学年30人程度で構成する方向で調整。学部新設に伴い、工学部、教育人間科学部の定員は減らす。新学部の実験施設、ほ場、教員などの確保が必要となるため、詰めの検討を急いでいる。
 新学部設置後は、既設の同大大学院医学工学総合研究部と連携した大学院設置も視野に入れている。
 同大は2008年に学内に作業部会を設け、教育人間科学部と工学部の教育内容を発展させることを目的に、環境や福祉をテーマにした新たな学部を検討。その後、関係者との意見交換を通じ、「果樹栽培などが盛んな山梨では、農学系の学部がふさわしい」(同大幹部)と方針を転換し、昨年秋に新たな作業部会を設けて検討してきた。
 検討過程では高校生を対象にしたアンケート調査なども実施。少子化による「大学全入時代」を迎えて全国の大学で特色づくりが進む中、地域の特性に応じた学部を新設することで、学生確保につなげる狙いもあるとみられる。
 同大は、02年に旧山梨大と旧山梨医科大が統合し、現在の3学部体制となっている。

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/01/28/1.html


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