2008年初頭にワインに対する関税が撤廃され、ワインの消費がますます伸びている香港。その香港で、第2回目となる「香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェア」が2009年11月4日?6日に開催される。
どうやらヴィネクスポ香港版のターゲットをさらにアジアへと絞り込んだものになると思われるこのフェア、期間中には世界初の本格的なアジア版ワインコンペも開催されるという。"アジア版"というだけあって、「コンペの結果は、アジアのワイン消費者がアジア料理に合うワインを購入する際の究極のガイドとなります」(事務局発表)とのこと。受賞カテゴリーは、品種、スタイル、ベスト・バリュー、中国料理とワインのマッチング(!)など30にも及ぶが、開催目前にして、急遽「日本産ベストワイン」というカテゴリーが設けられたようだ。
このコンペのディレクターであるサイモン・タム氏によると、「初めてのコンペに対し、日本のワインメーカーから多大な関心を示していただき、大変喜んでいる」と言うが、実際はどーなの?!......ということで、国際コンクールで受賞経験のあるワインメーカー3社の現場の方々にホンネを聞いてみた。
すると、以下3社の皆さんからは、「そもそもこのコンクールは存じ上げません」という回答。
「カテゴリーを設けるほど日本からの出品があるのでしょうか?」と疑問視しつつ「数多くのワイナリーが参加し、公正な評価の上で日本ワインが世界に認知されるのならば大歓迎」(マンズワインT氏)、「これによって日本産ワインの認知度が高まり、アジアでの日本ワインの販売増につながるのであれば歓迎します」(サントリーW氏)というのが率直なところのようだ。
ただ、「このコンクールが、日本のマーケットでどれだけのステータスを持てるかにかかっているでしょう」(メルシャンA氏)と、コンクールの知名度の低さを懸念する声も。
開催まであと2ヶ月をきったが、このコンクール、果たして盛況になるかどうか。出品をお考えの日本ワイナリーの皆さまは、香港貿易発展局までご連絡を。
参考サイト: 香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション
wine21