北海道岩見沢市、宝水地区に
2004年6月に誕生したのが宝水ワイナリー。
まだ5年目ながら、とってもピュアで
みずみずしいワインを生み出しています。(^-^)
【宝水ワイナリー公式サイト】
http://www6.ocn.ne.jp/~housui/
札幌からは車&高速道路で約45分。
(車を運転してくださった、あ?ちゃんさんのご主人に大感謝です!!!)
ワイナリーをgoogleマップで、上からのぞいてみると・・・(笑)
大きな地図で見る
見えてきました!赤い屋根が!
到着!!!!
ワイナリーのすぐ横には自社畑が。
大きな区画と、なだらかな斜面を見ていると、
ブルゴーニュの黄金の丘を思い出してしまいました。
こんにちは?
と中に入ると、手書きの説明が添えられていたりして、
手作り感あふれる、アットホームな雰囲気です。(^-^)
窓の外には、北海道ならではの広大な景色。素晴らしい!
今回、お話をお伺いさせていただいたのは
醸造をされている石塚さん。笑顔が素敵です!
そして倉内社長!存在感のある、とても優しい方でした。
そもそもは、地域振興を目的とした岩見沢市の補助事業として
「10haの畑で、補助金も出すので、この土地を活かした事業をやってみないか?」
と前市長に持ちかけられてスタートしたのだそうです。
で、この立ち上げ話には、
さらにオマケのオチがくっついていて、
「畑が10haにまで拡大する前に、
約束してくれてた前市長が落選しちゃってね?」
なので畑は、当初計画の
半分くらいになってしまったそうです。(ひゃー)
東向きに構えた4haの自社畑には
ケルナー、レンベルガー、トラミナー、
ピノノワール、シャルドネ、レゲントが植えられていて、
ピノ・グリ、ピノ・ムニエを
植えてトライアルする計画もあるそうで、なおかつ、
ピノ・ノワール(3年目)はシャンパーニュ系にものもあるそうで、
むむ?シュワッとしたピノ・ノワールも計画中なんでしょうか!?
※ちなみにレゲントという品種は、
シルヴァーナとミュラートルガウをシャンブルサンと交配した品種で、
病害虫に強く、色合いが濃く、寒い地域でも比較的果実味が豊かな
赤ワインが出来るというぶどうです。
2006年に免許を取得したばかりなので、自社畑とは別に、
契約農家さんのぶどうを活かしたワインもあります。
西の余市、東の岩見沢といわれるだけあって(勝手に言ってるだけですが。笑)
2006年には、ケルナーは23.5度まで糖度があがったそうです。スゴイ!
こちらは分析にかけられる寸前のポートランドという品種。
おお!いかにもマスカット系の香りがプンプンしますよ!!
醸造所内には、まだ小さなワイナリーに効率的な、
小回りのきく、大容量ではないタンクが整然と並んでいます。
ちょっとおしゃれなタンクですね?
イタリア製の4000リットルタンクが×10基。
2000リットルが2基。
3000リットルが2基。
ちいさく仕込める500リットルが1基。
おなじ品種でも、ぶどうの個性を見極めて、
丁寧に、いくつかに仕込み分けているそうです。
そしてこれが日本でもまだ珍しい
オートピジャージュ機能搭載のタンクです!
タンクの内側にかき混ぜる棒がついていて、
パネルのボタンをぽちっと押すだけで、
あとは自動でかき混ぜてくれるという、
まさに宝水ワイナリーのような少人数ワイナリーには超強力な助っ人です!
ケルナーは全房ホールプレスで、
30%分はスキンコンタクだそうで・・・
なのに何故あんなにピュアなワインに!?
ケルナーの特徴をうまく引き出すために
異なる個性を引き出す2タイプの酵母を使って
2バリエーションのワインを造り、
その後、ブレンドするのだそうです。ナルホド!
樽もたくさんそろっています。
特にレンベルガーは新樽使用で3ヶ月と、ちょっとリッチ。
レンベルガーはなんと3タイプの仕込みバリエーションを作って
あとで絶妙にバランスさせていくのだそうです。
コールドマセレーションしないそうで、
ピュアな赤ワインの秘密のひとつがこれですか!
そして、ひととおりテイスティングさせていただきました。
国産ワインコンクールで賞を獲得した、バッカス。
北海道のワインの魅力がとにかく一番伝わりやすいのが
ケルナーとバッカスでしょう!(たこやき的には!)
裏書にもあるように、柑橘系、フローラルな花や、
ほんのりハーブのニュアンスがあって、とても楽しいワインです!
次はケルナー!
こちらはバッカスよりも柑橘系のニュアンスが控えめで、
そのぶん大人ぽい?品のあるフローラルな個性があります。
爽やかで、さっぱりと、すがすがしい。
ほんのわずかに甘さを残して醗酵を止めているのだそうで、
このすこしの甘さが優しい口当たりになっているんですかね・・・癒されます?
カワイイ色そのままの、オレンジピンク。
倉内社長が所有している自家農園1ヘクタールの
ポーランド、セイベル13053を使った中甘口ワイン。
フルーティーな香りが満開で、まさしくイチゴのワインです!
醸したセイベルとブレンドして、果汁のみで醗酵させるのだそうです。
ますます宝水=ピュアのイメージが
僕の脳みそに刻まれ始めましたよ?。
「このワイン、焼肉とかジンギスカンにも意外とあうんですよ」と石塚さん。
やっぱり北海道のワインには北海道の料理ってことですよね!
こちらもチャーミングな赤。たしかにライトボディなんですが、
このバランスと楽しさで1380円はスゴイ!デイリーワインにうってつけですね。
そしてレンベルガー!待ってました!
ドイツ系のピノのようなかわいいチャーミングな香りに
新樽からのバニラや焦げた黒糖の軽い香りがあって、
かすかに・・・渋みと、ピュアでスタイリッシュな酸、潤うミネラル、
最後に残るダークチェリーみたいな後味・・・タンニンの雑味もなし・・・
むむむ!
こりゃー下手なピノノワールよりも、旨いっすよ!
たくさんお話をお伺いして、
しかもたくさんのワインもいただいてしまいました・・・美味しかった・・・
そして石塚さん・・・本当にいい人でした・・・
まだ醸造2年目の23歳!(すごいっす)だそうですが、
すでに美味しい造りあげられたワインからは、
鋭いセンスをすでに感じてしまいました。
倉内社長の宝水への愛情と、この大地の恵みとあいまって、
今後どんなワインへ進化していくのか、とても楽しみです!
お忙しいなか、ありがとうございました!
※併設されているアイスクリーム屋さんがすごく美味しいと評判だそうで、
次回はぜひともこちらも味わってみたいです。(^-^)
北海道ワイナリー巡業/宝水ワイナリー
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