ワイナリー訪問

愛知に超期待の新ワイナリー!アズッカ エ アズッコ

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それは長野県塩尻にある城戸さんのワイナリーを訪れたときのこと。

「おや?」
とある樽のうえに、小さな、かわいい花が一輪。

「これは、なにかのおまじないですか?」

イタリア帰りの夫婦が、愛知県の豊田で畑をやっていて、

その委託醸造を受けているんですよとお話してくださり、

「愛知?中部?そんなところで・・・スゴイ!なんていうワイナリーなんですか?」

そこで初めて、このワイナリーの存在と名前を知ったのでした。

アズッカ・エ・アズッコ。

お二人の名前らしい。

ご主人の須崎大介さんが、たまたま城戸さんとおなじ愛知県豊田市だった

(しかも同じ高校!)ということもあって、力を貸すことになったのだそうだ。

ワイナリーを訪問したのは、たしか、気温が40度をこえそうな炎天下の日でした。(死)

最寄りのバス停。

大介さんは大学を卒業後、地質調査関係の営業の仕事をしていたが、

大学時代に旅したイタリアにあこがれ、あずささんと一緒に、2000年にイタリアへ渡る。

大介さんは経済学部出身、あずささんは法学部の出身で、

しかもイタリアにアテがあるわけでもなく、

現地に着いてから数十のワイナリーへ手紙を出しまくって、アプローチ。

この行動力がスゴイですよね・・・。

こんがり焼けてました。

あたたかく迎えてくれたトスカーナの生産者、カーザ・ソーラとブリケッラなどで、

約3年間、ワインづくりに携わった。

「伝統的なスタイルのキャンティと、新しいセンスで造るスタイルのキャンティ、

その両方を見れたのは勉強になりましたね」と大介さん。

「イタリアの農家の気質なのでしょうけれど、おらがワインが一番!と言って造って、

 この土地でこんなワインができた!という考え方がとても面白かった」そう。

畑の遠景。

帰国後、キャンティやトスカーナに似た風景で、しかも故郷でやりたいと、

土地を探しまくり、畜産センターの牧場が閉鎖されるというので、

紹介してもらったのが、現在の畑がある場所だった。

いくつもの丘のような起伏が続き、山なみが遠くまで見渡せる、とても気持ちの良い場所。

愛知ではなく、キャンティを訪ねたと錯覚しそうなほどだ。

「周辺には果樹農家もいなくて、ここでブドウがどのくらい育てられるのか

 参考になる情報がなにもなかったんですよね・・・」

隣接する多治見は、中部地方というより

日本全国のなかでも、最高に気温の高い場所。(この日も39.6度)

気候条件など様々に不透明な部分もあったが、決断。

空が大きくて、本当に気持ちよいです。

土地取得の条件だった2年間の農業研修を受けるために、

城戸ワイナリーの門をたたいた。

「いろいろ良くしていただいて、城戸さんとのご縁は、本当に感謝しています」と、あずささん。

3ヘクタールの土地のなかに、現在は0、5ヘクタールが畑になっている。

最終的には1.5ヘクタールまで拡大する予定とのこと。

粘土、とりわけ花崗岩が多い土壌で、見事な斜面。

「水はけが良すぎて土がひび割れるほど」だそうで、日本離れした興味深い環境ですね!

土壌。根が割り込んで深く伸びてます。

現在栽培している品種は、白がシャルドネ、トレッビアーノ、マルヴァジア。

赤がカベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドに、やはりというか、サンジョベーゼ。

イタリア系品種は、お二人の原点ともいえる品種。熱い想いが伝わってきます!

立派な垣根。高さは・・・180cmくらいはあるのかな!?

ブドウはとてもよく熟すそうで、「青臭さはなく、酸味はおだやか」。

まさに、あたたかい日差しを感じる、イタリアにも通じる感じですね。

とはいえ、イタリアの真似をしたいわけではない。

「イタリアでやった理想が、ここですべてできるわけではないですから。」

この土地の個性をつかまえるための試行錯誤が続いている。

動物が食べに来ちゃうのでネットで防御。

「どうやってブドウにストレスをかけるか?と、あえて房を多く残してみたりもしたんですが、

ん-、やっぱり落としておいたほうが良かったのかなと(苦笑)」

初ヴィンテージとなった2008年は、大介さん曰く、丸みがありすぎてカベルネらしくないそう。

2009年は、あえて青臭さを出してみようなと、除葉を1/3にしてみた。

「それそれで、ぼんやりした味わいになっちゃって(笑)」

とにかく、陽気に、楽しく、前向きなお二人。

絶えない笑顔がとても印象的でした。(^-^)

(後日、ワインも飲んだのですが、メチャメチャすごいです!!!)

昨年の収穫は9月12日にシャルドネ、

9月26日にサンジョベーゼとプティヴェルド、10月4日にカベルネ・ソーヴィニヨン。

プティヴェルドを栽培しているのは、働いていたイタリアのワイナリーで栽培していたからだそう。

赤ワイン(『ロッソ』)は、

小さなプレス機でしぼって、ポリタンクで発酵。

2008年は城戸ワイナリーで醸造、

2009年は「できるだけいつも見守りたいから」と、近くにある多治見修道院で醸造。

カベルネ・ソーヴィニヨン80%+プティ・ヴェルド20%。

フレンチオークとアメリカンオークを併用。新樽率80%。

白ワイン(『ビアンコ』シャルドネ)は、

樽発酵、シュールリー、フレンチオークの新樽率50%。

2008年、2009年ともに城戸ワイナリーにて醸造。

畑はとにかく日当たりが最高。斜面には風がすべる。

畑を元気に走り回る子供さんと、お二人の姿に、

こういうワインづくりの形も、なんかいいなあ・・・と、しみじみ感激しました。

未開のエリアに、可能性たっぷりの開拓者。猛烈に応援したいです!!!

人柄の温かさが伝わってきました。しかしワインは超本格派!驚愕!

『ビアンコ』は、まさに城戸さんの系譜を色濃く感じる、

濃密な果実味と樽香深めの芳醇テイスト。

しっかり味わえて、っていうか、超リッチ!!!

ぶっちゃけ今飲むのは早すぎます!!!

数年寝かせて晩成するポテンシャルがビンビンです。

『ロッソ』は多治見修道院で醸造されたもの。

白は、まあ、城戸さんのサポートもいくらかあっただろうけど、はたして赤は・・・?

とか邪悪な先入観は、ひとくちで吹き飛ばされ!

めちゃめちゃすごいです。

要素の密度、香りの大きさ、味わいのコク、余韻。

いきなりグランヴァンですよ!!!

絶対に何年か寝かすべきワイン!!!

城戸さんが「なかなかいいですよ・・・ふふふ・・・」と、ニヤリしていたのも納得。

いよいよサンジョベーゼのワインもリリースされて、

いやもう、はやく飲みたいです!!!

【アズッカ エ アズッコ 公式サイト】 http://www11.ocn.ne.jp/~azu-azu/

 

 

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