「7日間ブックカバーチャレンジ」
2日目
『酒類担当記者五十年』望月由隆
酒類市場を戦後一貫して取材し続けたジャーナリストによる、ニュースを掘り下げて執筆された逸話コラム集。出版は2005年。
「事実は小説より奇なり」という言葉もありますが、当時はニュースであったものが熟成を経て、歴史となり、物語となり、とても味わい深い一冊となっています。
内容はワインをはじめ、清酒、ビール、焼酎、洋酒と幅広く、お酒好き愛好家の好奇心を刺激して連れ出す、ポータルサイトのような本。
切り取られた情報ばかりが忙しく目に飛び込んでくる時代ですが、それだけに、出来事を並べて「脈」を読むという視点も重要だと感じます。