大津市内の3ホテル(大津プリンスホテル、琵琶湖ホテル、ロイヤルオークホテル スパ&ガーデンズ)は19日から、合同で開発した県産ブドウ100%のオリジナル赤ワイン「2008 浅柄野Minori(あさがらのみのり)」を販売する。関係者は「新しい地産地消のモデルになれば」と期待している。
市内のホテルは近年、結婚式などの利用客が他都市のホテルなどに流れているといい、レストラン責任者が2か月に1回、情報交換し、客を呼び込む方策を検討している。今回は県産の食材をPRし、観光事業の一助にと企画した。
栗東市内にワイナリーを持つ「太田酒造」(草津市)に協力を依頼。日本独自の品種「ヤマ・ソーヴィニヨン」などから造った3種類を、各ホテルのソムリエがブレンドした。よりよい味を目指し、一品種を樽(たる)で2か月熟成し、再度ブレンドしたものを採用した。
開発に携わった大津プリンスホテルのソムリエ弓削高広さん(40)は「酸味と甘み、渋みのバランスがとれ、和洋中どのジャンルの料理にも合うはず。ぜひ味わってほしい」と話している。
1000本限定。各ホテルのレストランで、ボトル(720ミリ・リットル、4042円)とグラス(120ミリ・リットル、808円)で販売する。