北海道ワイナリー巡業、最後に訪問したのは、
誰もが認める北海道の開拓者=北海道ワインです!
【北海道ワイン 公式サイト】
http://www.hokkaidowine.com/
北海道ワインの本社・工場があるのは、運河で有名な小樽。
北海道ワイン社長の嶌村(しまむら)彰禧さんは、
まさに、北海道でのワインづくりの開拓者。
ちなみに出身は山梨県は勝沼のそばにある塩山。
(山梨人脈は太く日本中に広がっている・・・)
はじまりは、昭和47年。
ノウハウも、情報も、環境も、畑さえなく、
ワイン用ブドウ栽培は非常識といわれながら、
ドイツ系品種を植え始め、試行錯誤を繰り返し、
豪雪地帯での葡萄栽培を軌道を乗せた。
6000本植えて、根付いたのは
たった300本だったそうです・・・。
数十年に及ぶ格闘と挑戦の日々が
北海道新聞夕刊に連載されていたそうです。
下記のシリーズ記事は一読の価値アリです!
【「大地に描くワインの夢 」@北海道ワイン公式サイト】
http://www.hokkaidowine.com/contents/president/index.html
で、どのくらいの規模かといいますと。
社員数は約100名。生産量も現在では
十勝ワインを抜いて北海道1位、国産葡萄使用量は全国1位。
年間のぶどう使用量は約2500トン(!)
これは北海道全体で収穫されるぶどう全量の4分の1という巨大な量。
契約農家からのぶどうでもワインが作られているのですが、
注目しておくべきは、自社畑。
自社畑は小樽から北東へおよそ100キロの浦臼町鶴沼にあって、
その面積は、なんと東京ドーム約101個分!(デカイ!)
ドイツのライン地方にとてもよく似た気象条件で、南向きの丘陵地。
冬の寒さもおだやかで、夏には適度な雨と好天に恵まれるそうです。
この鶴沼部分は厳密には「有限会社 鶴沼ワイナリー」として子会社化され
鶴沼ワイナリー社長を務めるのは、今村直さんという方で、
ヨーロッパ系品種がたくさん栽培され、北海道ワインを代表する
フラッグシップワインである「鶴沼シリーズ」の原料となっている。
ここで「北海道」の世界的な位置づけについて確認を。
北海道は北緯42?45度に位置し、
ぶどう栽培の気候区分では「リージョン1」に該当します。
このこの「リージョン1」にはドイツ、フランス北部のシャンパーニュ地方、
フランスとドイツの国境地帯にあるアルザス地方などが含まれます。
こうした世界的にも高品質な白ワインの産地を視野に入れながら、
北海道ワインでは白ワイン:赤ワイン=65%:35%の比率で栽培されています。
振動により実だけを落とすという素晴らしくパワフルな機械で、
人手ならひとり500キロ/日だったものが、30トン/日を収穫できるようになったそうです。
香りの成分を大事にしたいミュラートゥルガウなどのヨーロッパ系品種の場合は特に、
最適な時期を逃さず、一気に収穫できるようになったそうです。
北海道ワインが、高品質なワインを、
非常にリーズナブルな価格で販売できるのは、
このハーベスターの存在と、自然の地下水をくみ上げ、貯蔵タンクを冷やすなどの
省エネによる部分が大きいようです。
◆ハーベスター(自動収穫マシーン)の動画はこちらから見れます。1台3000万円!
http://www.hokkaidowine.com/contents/production/vineyard/0510.html
北海道ワイナリー巡業/北海道ワイン(1)
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