ビオディナミの教祖、
ニコラ・ジョリーのワインです。
あまりにも徹底的すぎて
"解脱"される日も近いのかもしれません・・・。
ビオなどの講演を依頼されて出かけても、必ず畑に戻る。
というエピソードも、徹底していてすごいなあと思っちゃいます。
ニコラ・ジョリー公式サイト
http://www.coulee-de-serrant.com/index-en.html
過去に何度もジョリーさんのワインを飲みましたが、
いつも表情が違うので、なにが平均値なのかわかりません!(汗)
トップキュベのクレ・ド・セランは、いかにもビオな、
いい意味でコントロールされていない葡萄ワインのなかに
貴腐由来の上品なまったり感もちょっとあって。
たにかにクセのある個性的なワインで
好き嫌いもあると思うのですが、個人的には嫌いじゃないです。
クセがありますが、クセになるタイプですね。
こちらはクレ・ド・セランの南西に位置する、南東向きの斜面。
ロワールのシュナン・ブラン100%。アルコール度数は13.5。
色は黄金色をこえて、
すでにトパーズっぽい色合いに入ってます。
最初、一瞬だけ消毒液のような香りが。
そのあとはトロピカルな、
とくに甘い夏ミカンが長く続いて、
そのなかにもレモンやヨードぽい香りが
ちらちらと顔を見せてきます。複雑!!
後半は白い葉物野菜の煮物ぽさや
お餅の白い粉みたいな香り。複雑!!
余韻はミネラル感を中心にして
ややドライに伸びて去っていく印象です。
ミネラル感とは逆に、
酸はマイルドでやわらかく
ほんのりと甘みがかっています。
とはいえクールな印象なんですよね、なぜか。
決して重いワインではないですが、
足腰のしっかりしたブレなさもあって。
いろんな要素がうねうねとして・・・複雑!なんですけど、
なんだかよくわからないけど旨味を感じてしまうんですよね・・・。
うーん、うーん、
また良くわからなくなっちゃいました・・・。
でも、こういう
"削られていないワイン"の"ずぶとい美味しさ"ってのも、
素直にいいなーと思っちゃいます。
美味しければイイ!ってことですかね?(苦笑)