チリのワイン業者破綻の恐れ@ブルームバーグ

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=aboB0by0sv3U

 

3月9日(ブルームバーグ):チリを襲った巨大地震の影響で、同国の小規模ワインメーカーが破たんに追い込まれる可能性がある。ブドウの木は倒れ、たるは破損、数百万リットルのワインが流出してしまったと、ホセ・マヌエル・オルテガ氏は語る。同氏は米ゴールドマン・サックス・グループのバンカーからワイン生産業者に転職した経歴の持ち主。

  オルテガ氏が所有するオ・フルニエ・ワイナリーは、震源から約100キロメートルに位置するマウレバレーの中南部にある。同氏のブドウ園の一部が崩れ、ロンコミラ川に飲み込まれた。同氏は、自身のワイナリーは復興へと向かい、業界も「早急に立ち直る」との見通しを示す。ただ、一部のワイナリーは地震の被害に加え、世界的な経済危機による売り上げの落ち込みにより破たんに追い込まれる可能性が高い。

  オルテガ氏は、2月27日に発生したマグニチュード(M)8.8の地震の影響で倒壊したマウレバレーにある「ギルモア・エステート」の母屋の跡を見て回った後、5日のインタビューで「150年の歴史が消えてしまった。金融業界の地震の後、実際の地震に見舞われた。一部のワイナリーは姿を消すだろう」と述べた。

          1億2500万リットルが被害

  ワイン・インスティチュート(米カリフォルニア州)によると、チリは世界10位のワイン生産国で、ワインは同国の輸出製品のうち5位を占める。チリの輸出振興局プロチリによると、最新公式データである2008年統計によると、輸出額は9.6%増の14億ドル(約1260億円)だった。

  チリワイン協会の3日の発表によると、地震によるワインの被害は1億2500万リットル、推計2億5000万ドル相当に上る。チリ最大のワインメーカー、コンチャ・イ・トロが同日、証券規制当局に届け出た文書によると、地震の後、同社はブドウ収穫と瓶詰め作業を停止した。


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