ベリーAには
1)野性的なキャンディ香のクラシカルなベリーA
2)キャンディ香を上手にコントロールした優等生的なベリーA
3)どうかするとピノ系に近い印象もある現代的なベリーA
4)その他
くらい系統があると思うのですが、
メルシャンのベリーAは、2)と3)の間に位置していると感じています。
香りは、もうたくさん向き合ってきた、はっきりとわかるメルシャン香です。
(これもひとつの個性でしょう!)
しっかりしたMLFからの乳酸系のやわらかさと、
折り目正しく編みこまれたテクスチャー、
ふくよかなボリューム感、
それでいて冷ややかめの酸を感じます。
色も濃い目に抽出されています。
はじめは少しミルキーなベリー系の香り+樽のニュアンス、
時間を追うにつれてベリーAらしいキャンディ香が表にでてきます。
終始まとまりがあり、まろやかにスタイルを保っています。
このあたりの上品な仕上げは、さすがメルシャンです!
樽熟成26ヶ月というのもメルシャンだからこそなし得る
ベリーAのワインとしては別格な贅沢さ。
個人的には「あの」ヴィンテージ2005を超えてはいませんが、
いつも安定してレベルの高い「優等生」な銘柄だと思います(いい意味で!)
メルシャンのワインには、
ついつい期待度が高すぎちゃうんです(笑)