ぼちぼちマイペースで主催している
「日本ワインを飲み干す会」の8月分より。
(28回も開催できて本当に参加してくださった皆様に感謝です!)
8月は"甲州を10本飲み比べる!"がテーマでした。
いつもただ飲むだけじゃあ、ただの飲み会なので
最近は必ずテーマを決めたりしています。
ワインスクールに時間もお金もないですし、
資格をとる時間もお金も脳みそもなく・・・(涙)
なもんで、僕もすごく勉強になります。
というか、あったら参加してみたいなーというワイン会を
自分で企画してやっているというほうが正しいかもです。
とはいっても、実際、会が始まってみれば、
宴会モードなんですけども。(苦笑)
なんだか話題の、ソーヴィニヨン的な柑橘系甲州を
飲み比べようということで、まずは、
メルシャンのきいろ香、新巻のゴールド、勝沼醸造のイセハラ。
いまはなきボルドー大学の富永博士とメルシャンチームによる
「甲州アロマプロジェクト」が、甲州種の成分から、グレープフルーツなど
柑橘類の香りの素となる物質(3-メルカプトヘキサノール)をひきだしたワイン。
巧みなテクノロジーと緻密なノウハウの積み重ねが
新しい甲州の可能性を開いた、記念碑的なワインといえるでしょう。
ヴィンテージを重ねるごとに香りが
ハッキリしてきたような気がします。
とてもクリアなライムやグレープフルーツ、柑橘香、
梨、いわゆる白い花っぽい香り、
スモーキーな香りもあったりして、
イメージは"和室に活けられた華"。
酸もフレッシュですがすがしく、
でしゃばらず、日本らしく控えめだが存在感もある感じ。
なんせ、グレイス甲州かきいろ香かというほど
とにかく、メチャメチャきれいな造りです!
ステンレスタンクを密閉して
真空状態で発酵させたんじゃないかというくらいです。(笑)
(実際は9月下旬収穫→ステンレスタンク5ヶ月→翌4月瓶詰め)
冷やしめのほうが、僕は個性が楽しめるような気がしたのと、
やはりヴィンテージの若いものを買って、
1年以内くらいに飲むほうがオススメな気がします。
どういう方向をさらに狙って進化を積み重ねていくのか!?と
毎年、気になってしまう一本ですね。