山梨県といえば勝沼・・・
ですが、
そのおとなり笛吹で独創的なワインを醸している
風雲児ワイナリーがアルプスワインです!
先日はマスカットベリーAの新しい製法の功績が認められ
文部科学大臣から表彰も受けたそうで、
目に見えてワインがどんどん進化している
要注目のワイナリーです。
というわけで
(いきなりショートカット!)
醸造家・前島さんが魂を込めている
シラーをファーストヴィンテージの2004から
垂直テイスティングさせていただきました。
日本でもシラーをここまで
本格的にワインにしているところは無いでしょう。
世界と勝負する品種といえばメルロー、カベルネ、
シャルドネ、ピノノワールという品種が思い浮かびますが、
シラーのこと・・・忘れてません?
ボルドー的なニュアンスとブルゴーニュ的なニュアンスをあわせ持ち、
スパイシーさやフローラルな香りもあって・・・とにかく複雑な味わい。
単調な味わいよりも、複雑さを評価できる日本人には
じつはかなりハマるような気もします。
フランスをはじめ、アメリカなどでも造られていて、
世界のなかで日本のひとつの味わいとしてポジションがあるような気もします。
すいません持ち上げすぎて・・・
シラーが最近好きで良く飲んでまして・・・えへへ(汗)
で!
2004年は前島さんが本格的に醸造責任者として
スタートしたヴィンテージ。樹もまだ若め。
2004のシラーは、カベルネ40%シラー60%のブレンドですが、
まだまだカベルネ由来の香りや甘みが支配的。
なおかつちょっと熟成ピーク超え。
2005は、カベルネ20%シラー80%と、シラーが多めになってきてます。
こちらは熟成的にはどまんなか。シラーぽさもありますが、
カベルネがまだまだ頑張ってます。強いっすねー。
そして2006は、ついにシラーも成長して一本立ちして100%。
香りにシラーっぽいスパイシーな感じが顔をだしてきています。
さらに2007は、香りがさらにハッキリしていているのと
感じる果実味とタンニンの濃さが明らかにUPしてきています。
ブドウの成長って面白いですねーーーーーーーーーーーーーーーーー!
外見のワイルドさとは、おもいっきり逆に、
とにかく繊細なワインを造る前島さん。
濃くてガッツリな"シラーズ"ではなく、やわらかくエレガントな"シラー"の、
フランス北ローヌ(エルミタージュ、コート・ロティ、サン・ョセフ、コルナスとか)の方向性。
日本ワインの持ち味が活かせる方向性だと思います。
2008、2009、2010と、樹齢があがっていくと
さらに味と香りに濃密さがでてくるように感じました。
ベリーAを筆頭にシャルドネ、シラーと
ラインナップがひとつ、またひとつとそろってきたアルプスワイン。楽しみです!
※ちかごろNHKも取材にきたそう。
【アルプスワイン公式サイト】