車で谷を越え、畑に到着。
目の前に広がる広大な畑に・・・驚愕です。
手前はまだ畑になっていない部分。
奥のほうに見えるのが畑です。
むしむしさんも、たくさんいましたね?
カタツムリさんをちょっくら・・・ごめんなさいよ?と。
畑のところまで歩いてテクテク・・・
テクテク・・・
はぁはぁ・・・
遠い・・・
まだ着かない・・・
土がやたらやわらかい・・・
いい畑だけど・・・
め、めりこむ・・・
ついたー!!!
どうですか!この光景が、なんと日本の畑ですよ!
これはもう・・・
畑見るだけでポテンシャル満点ですよね・・・
まるでブルゴーニュ・・・
ここだけブルゴーニュ・・・(笑)
斜面は東南向き。
品種ごとにまとまって植えられています。
が、なんせ畑が広いので、移動が大変です。
トラック必須ですね。
ワイルドに房が実りまくりです!
棒を押し倒しさんばかりです!
この、これだけの畑を、たった家族5人の手で。
雪対策とかも大変ですし、うーん、想像するだけで・・・。
ブドウもこっそり食べちゃいました。
(スミマセン!)
どれどれ・・・もしゃもしゃ・・・
うっ!
スッパイ!!!!!!!!
酸とかいうよりスッパイです!!!!
むう。
だがしかし、これが北海道のテロワール。
強い酸との戦い。
ブドウは、とても酸味の強いものでした。
でも、糖度もしっかりあるんですよね。(23度とか)
ということは、
酸との戦いというか、
いかに、うまく、使いこなしていくか。
でしょうか?
山崎ワイナリーさんのワインを実際に飲まれた方は、
「すっぱいワインやないかーぃ!」
という感想をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
(ココから先は僕の個人的な意見ですが・・・)
山崎ワイナリーさんのワインは、
まだまだ本領を発揮していない、と断言します。
(えらそーでスミマセン)
その理由は・・・
1)酸が強いのが北の大地のテロワールだから。
東北のワイナリーでさえリリースされるのは数年寝かせた、
酸がいくらか穏やかになってきた頃のヴィンテージです。
立ち上がったばかりの山崎ワイナリーさんのおそらく財政的な理由から、
2006や2007ヴィンテージが出回るかと思いますが、
そもそもすぐに飲めるタイプではないと思います。
すぐ飲むなら、酸の個性が強いのは仕方ないことだと思います。
2)醸造的にまだまだ改善の余地がありまくりだから。
醸造コンサルタントもいらっしゃったそうですが、
やはりそこは、ブドウのことを毎日見ているワイナリーの方が
自ら醸造を突き詰めだしてからが勝負になっていくのだと思います。
実際、畑を拡大する作業にも時間をとられちゃうでしょうし、
いまのワインはまだまだブドウがワインになったというところも
あるのではないかと思います。
この部分は、息子さん二人の、今後の腕にかかっているでしょう!
3)ポテンシャルだけがワイナリーの評判を高めすぎている。
雑誌でも取り上げられ、「山崎ワイナリーのワインってすごいらしいよ!?」
と飲む前に入った情報から、心理的なハードルが高くなってる気がします。(苦笑)
ちなみに、ワインのテイスティングもいろいろしたかったのですが、
ワインはほとんどが売り切れ状態で在庫がありませんでした。
まだできたばかりのワイナリー。繰り返しになりますが、
誤解を恐れずに言えば、この壮大なポテンシャルをつかまえて、
活かしたワインができ始めたときが、本当のスタートなのではないでしょうか。
この寒い大地で本格的にワインづくりのエンジンがかかるのを、
温かく見守りたいワイナリーです。
(というわけで僕はワインもセラーでゆっくり熟成させておりますです。)
すっかり陽が落ちてきたので、
奥様にあらためてご挨拶を。
「なんかリリース情報とかあったらメールで教えてください。」
と名刺を渡すと
「●●(本名)さんですか・・・え?
あの●●さんですか!?いつもワイン買ってくれてる●●さん!?
まさか来てくださったんですか?!いや?びっくりです?!」
その反応は僕のほうがびっくりですよ!(笑)
お客さんの名前を覚えているなんて・・・
帰宅して数日後、奥様から素敵な絵葉書をいただきました。
お礼のメッセージが、手書きのペンで書いてあって、感激しました。
・・・いいワインが生まれそうですね!(^-^)
(追記)
こんな特集記事がありました。
http://www.iword.co.jp/modules/shop/includes/templates/template_default/pdf/0809_327.pdf?PHPSESSID=18d94f5be10a89ce2ebf37d489431dce
北海道ワイナリー巡業/山崎ワイナリー(2)
投稿日: