ボーペイサージュ/la montagne/2002、2003、2004,2005,2006,2007,2008

「ボーペイサージュってどこで飲めるんですか?買えるんですか?」と

よく聞かれるのですが、なじみの飲食店が優先?という噂もちらほらあったりして

僕ももう買えないのでなんとも言いようがありません。(すみません)

生産本数も少なくなっているという噂ですし(噂ばっかりですみません)

なにより直接お話をおうかがいできるチャンスもないので何もわかりません。

最新ヴィンテージの購入を申し込むも、即抽選落ちで1本も買えず、

トホホと途方にくれてイジけていましたところ、本当にありがたいお誘いをいただき、

2002から2008まで垂直の会に参加させていただくことができました。(感謝!)

grey ボーペイサージュ/la montagne/2002、2003、2004,2005,2006,2007,2008

la montagneはメルローのワインで、ボーペイサージュの名を世に知らしめた看板ワイン。

岡本さんのコメントも到着して、素晴らしい会でした。

以下に紹介させていただきますので、熟成中のワインをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

◆2002ヴィンテージ

(気候)8月9月と最も雨の少なかった年で日照時間も今までで最高だった年。

(特徴)初めて明和醸造での仕込み。このヴィンテージから樽熟成がはじまりました。

     この年、麻井先生が亡くなられたこともありプロヴィダンスの影響を強く受けての仕込み。

       除梗、プレスは機械、培養酵母、仕込み以降は亜硫酸を使用しています。

    その他、無ろ過、無清澄などは今と変わらず。

◆2003ヴィンテージ

(気候)8月に記録的に降水量が多く日照時間は短く冷夏の年。ただ、9、10月は非常に好天に恵まれた年

(特徴)明和醸造での二回目の仕込み。この年から除梗、プレスが完全に人力になります。

    亜硫酸の使用も瓶詰め直前まで不使用というキュベを造り始めた。

◆2004ヴィンテージ

(気候)猛暑の年。ただし観測史上最高に台風が上陸した年で台風による強風の影響を強く受けた年。

(特徴)自然な発酵を取り入れ培養酵母は発酵最後に添加という風に変わってきた。

◆2005ヴィンテージ

(気候)シーズンを通じて非常に恵まれた年で降水量は少なく気温が高かった年。

(特徴)醸造的には基本的に2004とあまり変わらない。

◆2006ヴィンテージ

(気候)冷夏の年。7月は過去最高の降水量。しかし8月以降天候に恵まれる。

(特徴)培養酵母の使用を完全に廃止。LIBとしていくつかのキュベをリリース。

    畑でも自然な栽培に真剣に取り組みはじめ収穫量が激減(35%減、2005年比)する。

◆2007ヴィンテージ

(気候)引き続き冷夏の年。ただ8月は猛暑でほとんど降水のなかった年。ただ9月は降水量が多かった。

(特徴)ほとんどのキュベで初めからLIBを意識して仕込む。

    畑ではお酢栽培を取り入れるなどさらに自然な栽培に取り組むが収穫量はさらに激減(45%減、2005年比)する。

◆2008ヴィンテージ

(気候)2年ぶりに冷夏でない年。特に10月は過去最低の降水量で恵まれた年。

(特徴)ほぼすべてのキュベがLIBとなりLIBの表記をやめる。

    畑では引き続き自然な栽培を取り入れるが収穫量は上がらない(43%減、2005年比)。

・・・という感じで、ほとんど聞こえてこないボーペイサージュの歴史がちょっぴり明らかに。

2002、2003は、培養酵母に亜硫酸添加、かつ、造りもがっしりとした構造で、

色も黒系でタンニンも濃く、ボルドー的な筋肉質タイプ。2010年のいまも熟成を続けているよう。

2004、2005は、天然酵母時代に突入し、一転してブルゴーニュ的な赤系で芳香柔軟タイプ。

本当に香りが豊かで妖艶。とくに2005はスケールが大きく、ヴォーヌロマネのようで超秀逸!!!

2006、2007、2008は、さらに純粋で実験的な自然な栽培に踏み込んでいるためか、

それまでのワインに比べて液体そのものが薄く、特徴に乏しく、

味わいにもどこか落ち着きがなく、さて、つぎはどこへ向かうのか!?という試行錯誤を感じました。

きっと岡本さんのさらなる目標への通過点なのでしょう!

2002は本当に濃厚重厚ボルドー。(驚くべき重量感です)

対極にある2005は芳醇ブルゴーニュ。

そして2006から続くワインこそが岡本さんのつくりたいワイン。(では?)

おなじ葡萄なのに、醸造家の気持ちの所在によって、まったく違うワインになっています。

テロワールというと土地と天候という言い方がまかり通っていますが、

僕はまったくそうは思いません。

天候もうつろい、土壌もうつろう。そして作り手の心も、きっとうつろう。

土壌と天候から葡萄を通じてすべてを引き出そうと、

そこでしか生まれ得ないものを表現しようとする懸命な作り手の営みも含めてこそ、

それがテロワールなのだと(僕は)思います。

岡本さんのワインは、ほかのどこにもない、素晴らしいワインだと思います。

(・・・買えれば・・・飲めれば、ですけどね。

 どこかのお店や個人が買い占めてしまうワインは、もはや存在しないのと同じですから。)

気になる最新ヴィンテージ2009は、

2005年以来の恵まれた年で収穫量も2005年比で90%になったそうで、期待ができそうですね!

(運良く買えた人は、ぜひご一報ください!グラスを握りしめて駆けつけます!笑)

「ボーペイサージュ」公式サイト

http://www.ne.jp/asahi/beau-paysage/okamoto/


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